フリーランスは税金用にいくら残しておくべき?

フリーランスに成りたての方って、税金用にいくらお金を残しておけばいいか分からなくて、悩んでしまいますね。

そんな方のために、今回は、税金の計算方法をざっくりと解説していきます。

ちなみに私は本業は公認会計士をやっています。
現在は海外在住のため日本で税理士登録はしていませんが、日本では税務業務の経験がありますので、記事の信頼性という意味ではご安心ください。

さて、早速結論から言うと、たとえば年収が300万円だとすると、それに対する税金と社会保険料が合計で25%(300万円×25%=75万円)くらいかかるイメージです。もしそれより収入が多ければ25%より高くなりますし、少なければ25%以下になります。

自分がこれから払う税金がいくらか分かっていると、普段からお金を残すことを意識しますし、どのくらいなら今使えるかも分かるようになります。そして「もっと稼ごう!」という気持ちも、強くなりますよね。

ちなみに今回は「税金いくら」シリーズ3部作の第3回め(笑)。以下リンクから1と2の記事もぜひご覧ください。

  1. フリーランス収入いくらから税金を意識すべき?
  2. フリーランスが払う税金って、所得税と何?全部でいくら?
  3. フリーランスは税金用にいくら残しておくべき?

税金と社会保険料の合計額を把握する

前回の記事では、以下の前提を置いて、税金を計算しました。

  1. 2020年のフリーランス収入が350万円だった。
  2. 給与所得などの他の所得はゼロ。
  3. 経費が50万円かかった。
  4. 青色申告特別控除は適用しないことにした。
  5. 社会保険料(国民健康保険と国民年金)として年40万円払ったと仮定。
  6. 配偶者控除なし。

社会保険料は、上記収入だと大体40万円くらいになります。計算の仕方は別の記事で紹介しますので、今回は一旦この数字で進めます。

その結果、前回の記事の通り、税金と社会保険料は次の通り計算されました。

  • 所得税  114,500円
  • 住民税  232,000円
  • 事業税   5,000円
  • 社会保険 400,000円
  • 合計   751,500円

以上より、収入-経費 = 300万円に対して、税金と社会保険料が75万円、つまり大体25%くらいかかることが分かります。

青色申告特別控除を使うと、節税も可能です。

ちなみに、上記の計算では、青色申告特別控除を使っていません。

青色申告控除の詳細については別記事で紹介しますが、この制度を使うと節税が可能になります。

具体的には、青色申告特別控除を使うと所得税において、最大で65万円の控除ができます。つまり、それだけ課税所得を減らせるということですね。

今回の計算例の場合、青色特別控除を使うと、所得税は36,000円、住民税は65,000円減る計算になります。合計で約10万円ですね。

これを見ると、青色申告特別控除のメリットが大きいことがよく分かると思います。

青色申告特別控除を使うには、普段から帳簿管理をして、年間の決算書も作る必要があります。

素人にはちょっと難しそうですが、今は会計ソフトが進化していますので、実はそんなに手間をかけずに、帳簿管理も決算書作成もできるようになっています。

会計ソフトは色々ありますが、不慣れな方には、

納付時期

各税金の納付のタイミングは以下の通り。

所得税翌年の3月15日まで
住民税翌年の6月末、または
翌年の6月末、8月末、10月末、翌々年1月末の4回分割払い
事業税翌年の8月末と11月末の2回払い

支払いが先になるので、必要なお金をよけておく必要がありますね。

ちなみに、国民年金保険と国民健康保険は毎月払いになります。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。数値例を通して、フリーランスの方がいくら税金用のお金を残しておく必要があるのかを解説しました。

税金ごとの支払い時期も分かったと思います。

フリーランスになったら、サラリーマンよりもお金の計画が重要になります。

あまり細かく考えても疲れますので、「ざっくりこのくらい」の感覚が大事です。本記事で理解していただけたのであれば幸いです。