MFクラウドの使い方 | 銀行・クレジットカード連携が簡単・便利!

MFクラウド確定申告の無料登録はできたけど、その後の便利な使い方を教えてもらえますか?

 

銀行口座やクレジットカードと連携してデータを取り込めるから楽チンだって聞いたけど、本当?

せっかく会計ソフトの無料登録をしたのに、使わずに放置してしまうフリーランスの方は多いです。

ゆるり会計士@海外在住

登録したときの勢いで銀行口座の連携などをやっておくと後がラクなので、もったいないですね。

私は公認会計士で、現在は海外在住ですが、日本と海外で10年以上税務業務をクライアントに提供してきました。

今回は、MFクラウド(マネーフォワード)登録後の銀行・カード連携のメリットとやり方を、会計士の私が解説します。

結論

銀行口座やクレジットカードをMFクラウドに連携しておく作業は外せません!すごく便利で、楽に記帳できます。

会計ソフトを使いこなせると、確定申告もビックリするくらい簡単に終わります。

会計の経験がなく不安がある方ほど、早めに使い方をマスターしておきましょう!

>> 公式マネーフォワード

MFクラウドの口座連携なら、初心者も簡単に取引登録できる

会計ソフトの役割は取引を記録し、帳簿や財務諸表、確定申告書を作成すること。

会計ソフトを使って取引を記録する方法は大きく以下の3つがあります。

取引の入力方法
  1. 銀行やクレジットカードの情報を同期して取引データを取り込む。
  2. レシートの写真から経費のデータを取り込む。
  3. 手入力を行う。

従来のインストール型の会計ソフトの場合は3の手入力のみでした。

1と2が出来るようになったのがクラウド型会計ソフトの最大のメリットと言えます。

 

そして、単にデータを取り込むだけでなく、AIが適切な会計処理(勘定科目名)を提案してくれます。

なので、利用者はその提案された処理がおかしくなければポチッとクリックするのみで、各取引の記帳が完了するわけです。

ゆるり会計士@海外在住

今のAIは賢いので、私のような会計士の目から見ても、大体の場合で正しい会計処理が提案されます。

会計ソフトを導入して最初に1回だけ自分の銀行口座やクレジットカードと連携して同期できるようにしておきます。

 

すると、その後の取引は自動で定期的に取り込めるので本当に手間いらずです。

なので、銀行口座やクレジットカードとの連携を行っておくことが必要かつ重要になります。

実際には、連携しただけでは処理が完了しないので、もう少し細分化して言うと、以下の3点を実施する必要があります。

MFクラウドの登録をして最初の最初にやるべきこと
  1. 銀行口座やクレジットカードの連携・同期
  2. 取り込んだ取引(経費など)の仕訳処理
  3. 開始残高の登録

 

MFクラウドは詰まるところは確定申告のための会計ソフトです。

ゆるり会計士@海外在住

確定申告は2月16日から3月15日までの期間にやればいいのですが、その準備は事前にやっておかないと後が大変です。

なので、まずは上記の基本3点のやり方を見ていきましょう。

銀行口座やクレジットカードの連携の手順

(1) 銀行の取引記録の取り込み

まずはMFクラウドのホームページの左側のタブから、「データ連携」⇒「新規登録」と進みます。

MFクラウドのホームページのデータ連携

すると、登録する銀行を選ぶ画面に移ります。

MFクラウドの銀行登録画面

私はみずほ銀行を登録したかったのですが、下の一覧には出ていなかったので、手入力。

すると、以下の画面に。

MFクラウドの銀行登録画面

私はみずほダイレクトを使っているので、「みずほ銀行(みずほダイレクト)」をクリックします。

すると以下の画面に進みます。

MFクラウドの銀行登録画面

「サービス連携規約に同意する」の箇所にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。

すると以下の画面に進みます。

MFクラウドの銀行登録画面

自分のお客様番号を入力し、「次へ」をクリック。

そのまま進むと、以下の画面に。

MFクラウドの銀行登録画面

ここでは、特に何も入力せずに「保存する」をクリックして問題ありません。

すると以下の画面。これで連携が完了です。

MFクラウドの銀行登録画面

これで、銀行取引のデータも取り込まれています。

(2) 取り込んだ取引の仕訳処理

取り込んだ銀行取引のデータを見るには、以下の通り、画面左側のタブの「自動で仕訳」から「連携サービスから入力」に進みます。

MFクラウドの仕訳入力画面

すると、次のように、取り込んだ銀行取引の明細が表示されます(一部見えないように加工してあります)。

MFクラウドの取引入力画面

勘定科目

ここで取り込まれた取引を一行ずつ見ていきますが、「勘定科目」の欄が一番重要です。

この勘定科目名が間違っていなければ、「登録」をクリックします。

この「登録」をクリックすることにより、各取引の記帳(仕訳)が済んだことになります。

非常に便利ですね。

各行の勘定科目名は、取り込んだ取引データから、最も適切と思われる勘定科目名をAIが提案しているものです。

 

勘定科目名が合っていない場合は、三角のタブ(▼)をクリックして、変更することができます。

 

画面上の他の項目は、以下の使い方ができます。

「補助科目」と「タグ」

補助科目とタグは、勘定科目名以外にも取引内容が分かるようにメモを残しておく目的で使うものです。

たとえば、取引先名や経費の用途などを記録として残しておくと、後で見たときに勘定科目の内訳が分かって便利です。

ちなみに、補助科目とタグの違いですが、補助科目は特定の勘定科目の下に設定されるものであるのになります。

それに対して、タグは、別の勘定科目に対しても、同じタグ名をメモとして残すことができます。

補助科目とタグは、以下の通り左のタブの「各種設定」の「勘定科目」および「タグ」から設定できます。

MFクラウドの各種設定

補助科目とタグは、取引が増えてくると便利ですが、初めのうちは無理に使わなくても問題ないです。

切替

切替の列の各取引の「詳細」をクリックすると、その取引の詳細情報を見たり編集したりすることができます。

複式簿記の仕訳処理がどうなるか、つまり借方と貸方の勘定科目名がどうなるかも、ここで確認できます。

不慣れなうちは、詳細画面を見て編集しなくても問題ありません。

仕訳登録

「登録」をクリックすると、その行の取引の記帳(仕訳)が完了するのは上で述べた通りです。

逆に「対象外」は、取り込まれた取引が事業と関係ない場合に使います。

たとえば、プライベートの旅行の支払いは事業の経費処理ができません。

なので、「対象外」にすることにより、MFクラウドから除外できます。

一括登録

MFクラウドには取引の「一括登録」機能があります。

MFクラウドの仕訳入力画面

左のチェックボックスのうち一番上にチェックをいれると、全ての取引にチェックマークが付きます。

そして、その上の「一括登録」をクリックすると、画面上の全ての取引の登録(記帳)が完了します。

勘定科目名が問題ないかは、事前に確認しておきましょう。

ちなみに、上記の例では、AIが提案する勘定科目名は、会計士である私から見ても完璧でした。

なので、一括登録してしまって問題有りません。

AIすばらしい!

(3) 開始残高の登録

開業の時点で個人事業用の資産や負債を持っている場合、その残高を登録する必要があります。

資産というと難しいかもしれませんが、先ほど取り込んだ銀行口座の開業日現在の残高を登録しましょう。

ゆるり会計士@海外在住

青色申告を行うには、資産や負債の残高を毎期報告する必要があるため、このような手続きが必要になります。

MFクラウドの場合、左のタブの「各種設定」に「開始残高」という項目があるため、ここから登録していきます。

MFクラウドの開始残高設定

すると、以下のような画面に進みます。

MFクラウドの開始残高入力画面

会計に不慣れな方には難しいかもしれませんが、項目を眺めて、自分が持っていそうなものに、残高を入れていくことになります。

上述の通り、普通預金の欄には、開業日時点での残高を記入しましょう。

MFクラウドの使い方が分からない場合はサポートを利用

MFクラウドを使っていて分からないことが出てきた場合の対処法は、大きく2つあります。

  1. ネットで調べる
  2. 公式のサポートを利用する

ネットで調べる | MFクラウドはFAQも充実

利用していてあなたが分からないことは、他の人も同じ経験をしている可能性が高いです。

なので、ネットで検索すれば、問題が解決する場合が多い。

特にMFクラウドは利用者が多いので、その分ネットの情報も充実していて、安心です。

また、MFクラウドはユーザーの利便性を重視しており、公式サイトのFAQ(よくある質問)のページが充実しています。

ネットで調べた場合も、多くの場合、検索上位にはMFクラウドのFAQが出てくるはずです。

公式サポートを利用する

とはいえ、技術的な問題を含め、調べても分からないこともあります。

この場合は、MFクラウドのサポートを利用しましょう。

MFクラウドのサポート体制は、以下のようになっています。

無料プラン有料プラン
チャットサポート△ (*1)
メールサポート
電話サポート△ (*2)

(*1) 最初の1週間のみ利用可能
(*2) 最上位のプレミアムプランまたはベーシックサポートオプション付加の場合のみ利用可能

まずは、すぐに回答可能なチャットサポートを利用するのがいいでしょう。

チャットで解決できないような問題の場合は、メールか電話を利用します。

ただし、電話サポートは高いプランでのみ利用可能なので、現実的にはメールサポートを利用する方が多いと思います。

なお、ネットで調べても分からない問題の場合、サポートを利用しても解決まで時間を要する可能性があります。

 

時間の余裕を持って、サポートに相談するようにしましょう。

まとめ

以上、MFクラウドの無料登録を行った後にやるべきこととして、銀行口座の連携をする部分を説明しました。

クレジットカードでも個人事業に関する経費の支払いを行っている方は、クレジットカードの連携・同期も同じように行い、会計処理をしてください。

銀行口座やクレジットカードからの取引の自動取り込み機能は、クラウド型会計ソフトの便利さを実感できる部分です。

ゆるり会計士@海外在住

使い方を覚えて、早めに事務仕事を片付けていきましょう。

MFクラウドは、以下のリンクから無料登録で使い始められます。

>> 公式マネーフォワード

MFクラウドの無料登録のやり方を確認しておきたい方は、以下の記事をご覧ください。

MFクラウド確定申告の始め方 | 登録手順は簡単!【画像つき】