「開業freeeは無料で便利という評判だけど、本当にいいの?」
「開業届は簡単とも聞いたけど、わざわざソフトを使う必要あるの?」
「実際に使った人の口コミってある?」
ゆるり会計士@海外在住
私は公認会計士で、現在は海外在住ですが、日本と海外で10年以上税務業務をクライアントに提供してきました。
開業届や青色申告承認申請書の作成や提出って結構大変だし、記入を間違えると、損をしてしまう可能性もあります。
- 一回の作業で、開業届だけでなく青色申告承認申請書も同時に作成できます。
- 質問に答えていけば自動で書類に記入されるので便利。簡単かつミスや迷いが生じない設計で安心です。
- 提出時の負担軽減のための工夫もされていて、助かります。
節税のために重要な青色申告制度を利用するには、開業届や青色申告承認申請書の提出が最初の一歩です。
面倒だからと後回しにせずに、便利な開業freeeで片付けてしまいましょう。
>> 公式開業freee (10分で無料作成)
目次
開業届と青色申告承認申請書とは
開業届
開業freeeの説明の前に、開業freeeで作成できる開業届や青色申告承認申請書について簡単に説明します。
これらの書類についての説明が不要な方は、下の「開業freeeを使う理由3点」に進んでください。
開業届とは、新たに事業所得、不動産所得、山林所得を生ずべき事業を開始したときに、所在地の税務署に提出する書類になります。
ちなみに正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。
>> 国税庁のページ
開業届は、個人事業の開始の事実があった日から1ヶ月以内に提出することになっています。
遅れても罰則はないので、気づいた時点で提出するようにしましょう。
なお、副業をしている場合、開業届を出すべきかどうかは状況によります。
判断基準を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
開業届を提出すると、以下のようなメリットもあります。
- 自分の屋号を登録でき、社会的信用が高まる
- フリーランスの出発点として自覚が生まれる
- 青色申告を行うためにも必要なものである
実際は、開業届の提出が遅れたり提出しなくても、個人事業はできます。
とはいえ、上記のようなメリットを考えると、提出したほうが間違いなく得になります。
所得税の青色申告承認申請書
所得税の青色申告承認申請書は、青色申告を行うために提出が必要な書類です。
開業したばかりの方で、今年から青色申告をしたい方の場合、開業日から2ヶ月以内に提出する必要があります。
青色申告をすると金銭的なメリットがあるので、個人事業主は絶対に使うべき制度です。
一般に、開業届と青色申告承認申請書を一緒に提出することになります。
ゆるり会計士@海外在住
開業freeeを使うメリット3点 (料金は無料)
さて開業freeeは、クラウド型会計ソフトで有名なfreeeによる個人事業主向けのソフトで、開業時の書類一括作成ソフトです。
無料で誰でも簡単に使えるのが何よりのポイント。
競合の「マネーフォワード開業届」というソフトも今はありますが、先行の開業freeeが広く使われています。
開業届と青色申告承認申請書を同時作成
開業freeeで作成できる書類は以下の通りです。
- 個人事業の開業・移転・廃業等届出書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書
- 給与支払事務所等の開設・移転・廃業等届出書
- 所得税の青色申告承認申請書
- 青色専従者給与に関する届出書
1がいわゆる開業届。
上記のうち2,3,5の各書類は、現時点で既に給与の支払いをする従業員がいる場合のみに提出するものになります。
つまり、そうでないフリーランスの方は、まずは1と4を提出すればよいことになります。
ゆるり会計士@海外在住
開業freeeを使わない場合、国税庁のサイトの開業届や青色申告承認申請書に、直接記入する必要があります。
国税庁のサイトの画面上でも入力できるので、プリントアウトして手書きする必要はありません。
以下の国税庁のリンクから、各書類のフォームにアクセスできます。
↓↓ 開業届
↓↓ 青色申告承認申請書
国税庁のサイトからでも書類作成はできます。
ゆるり会計士@海外在住
それでも国税庁のサイトから開業届と青色申告承認申請書を作成してみたい方は、以下の記事を参考に記入してみてください。
>> 開業届の書き方・記載例 | フリーランスや副業の方むけに会計士が解説
>> 青色申告承認申請書の書き方【3つの落とし穴に注意】| 記入例あり
大変そうだなと思った方は、開業freeeを使いましょう。
開業freeeを使うと1回の入力で2つの書類を作成できるので、とても簡単です。
質問に答えていくだけで書類が完成
開業freeeのメリットの2つ目は、画面に現れる質問に答えていくだけで、書類が自動的に完成される点です。
以下が質問画面の例。
自分で書類に直接入力する必要はなく、これらの質問に答えていくだけで必要な書類が作成されます。
ゆるり会計士@海外在住
ミスや迷いが生じない設計なので安心
また、国税庁のフォームに直接書き込もうとすると、次のような疑問が湧いてきて、止まってしまう方が多いようです。
- 記入しない欄があってもいいの?
- 「職業」や「事業の概要」の欄は、思いついたことを書いておけば大丈夫?
- 備付帳簿名のところは、どれにチェックすればいいの?
相談者
この点、開業freeeを使うと、質問に順次答えていけば、開業届と青色申告承認申請書に自動的に転記されます。
質問に答えれば必要な内容がフォームに転記される設計なので、内容について安心して提出できます。
たとえば「職業」欄に何を書くかは通常迷ってしまいますが、開業freeeならタブから適当な項目を選べばよいので、安心です。
以上のように、開業freeeは、質問に答えていくだけでよいので、簡単・安心なのが特徴です。
開業freeeの使い方 / 手順
それでは開業freeeの使い方を、実際の画像も使って解説していきます。
ここは読むだけだと意味がないので、開業freeeの公式サイト に行き、実際に自分で手を動かしながら進めてください。
公式サイトに入ったら、「無料で始める」または「今すぐ開業準備を始める」のボタンをクリックしましょう。
すると以下の画面に進みますので、ここで無料登録を行います。
会計freeeなどで既にアカウントを持っている方は、「すでにアカウントをお持ちの方はこちら」をクリック。
無事に登録が済んだら、以下のように「入力」⇒「書類作成」⇒「提出・準備」という3ステップで進みます。
STEP 1: 入力
まずはSTEP 1の入力。
以下の画面まで進んだら、各項目を順に入力していきます。
「仕事の種類」の欄は、タブに選択肢が出ますので、適当なものを選択してください。
それに応じて、「仕事の概要」欄でさらに細かい分類を選択できます。
次の「その仕事はいつ始めますか?もう始めていますか?」の質問は、そんなに厳密に考えなくても大丈夫です
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これは、事業を開始した年に青色申告を適用するためには、開業日から2ヶ月以内に青色申告承認申請書を提出する必要があるためです。
さて、それ以外の質問にも答えて「保存」をクリックしたら、画面下にある「次へ」をクリックします。
すると次の画面に進みます。
STEP 2: 書類作成
さて、以下の画面まで進みました。
一番上の屋号については、現時点ではなくてもいいのですが、できればこの機会に考えてみるといいでしょう。
代表的な屋号の例としては、〇〇オフィス、〇〇工房、〇〇企画、などがあります。
屋号を持つと銀行口座開設を始めとして色々なメリットがあり、事業を行っていく上で屋号は重要です。
屋号について詳しく知りたい方は、以下の記事を参照ください。
>> フリーランスが屋号を持つことの3つのメリット | 開業届に記載しよう
続いて一番下の箇所では、青色申告か白色申告か、そして青色申告の場合の種類を選びます。
先ほど入力した月収額をもとに、申告の種別ごとの見込み納税額が計算されています。
ゆるり会計士@海外在住
例えば上記の表は月収20万円と入力したときの例ですが、「青色申告65万円控除」の場合、税額が年10万円以上安くなるのが分かります。
なお青色申告には帳簿保存などの条件があります。
ただし、会計freeeなどの会計ソフトを使えば簡単にクリアできます。
会計ソフトの費用よりも青色申告のメリットの方がずっと大きいので、心配不要です。
青色申告と会計ソフトの関係については、以下の記事で説明しているので、ご参照ください。
>> 【フリーランスの所得税】確定申告は下準備が9割 | 初心者も損しないロードマップ
さて、入力が終わったら、一番下の「書類を提出する」をクリックします。
すると、書類の提出のための画面に進みます。
STEP 3: 提出 | 持ち込み、郵送、電子申告(e-tax)が可能
さて、書類提出のための画面まで進みました。
↓↓ 書類の提出先の選択画面
ここでは、先ほど入力した住所などに基づき、提出先である最寄りの税務署の地図、住所、電話番号が表示されます。
便利ですね。
その下で、提出すべき書類が表示されます。
ここにも開業freeeの便利さが表れています。
どういうことかと言うと、
- これまでの入力内容に基づき、提出が必要な書類が自動で選択されています。
- 1回情報入力すれば、開業届だけでなく、青色申告承認申請書まで作成されています。
- 各書類の中で記入が必要な欄と不要な欄を自動判断し、不要な欄は空欄にしています。
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上記画面の「書類を確認する」のボタンをクリックすると、作成された書類を見られます。
印刷して提出する場合も、ここから印刷できます。
細かいところまで目が行き届いたfreeeの便利さは、ここにもあります。
- 提出用1枚と控え用1枚が自動作成されます。
- 何も考えずに1セット印刷すれば、必要書類を過不足なく用意できます。
- 提出先税務署への郵送のための封筒貼付用ラベルも自動作成されています。
これは便利で助かりますね!
続いては、以下の画面で、書類の提出方法を選択できます。
ゆるり会計士@海外在住
e-taxは便利なのですが、手元にマイナンバーカードとICカードリーダーが必要になります。
ICカードリーダーは、マイナンバーカードのデータを読み込むための端末です。
安いものだと2000円台くらいで買えるようです。
>> Amazonで購入できるので、評価の高い製品を選んで買うといいでしょう。
ICカードリーダーは、いずれ電子申告による確定申告を行う段階で、必要になります。
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ただ、開業届を提出する現時点では、e-taxではなく紙の書類の提出でも全く問題ありません。
家にプリンタがなくても、印刷はコンビニなどで簡単にできます。
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開業freeeの評判と口コミ
開業freeeの解説は以上ですが、実際のユーザーの評判も気になりますよね。
Twitterでの口コミを以下で紹介します。
先日、個人事業主になるために、税務署に開業届を郵送しました。
「開業freee」を使いましたが、めちゃ楽。必要項目を入力して後は印刷・押印のみ。
郵送する際は、下記を用意すればOK
・長3封筒2枚
・94円切手(送付用)
・84円切手(返信封筒用)
・マイナンバーのコピーhttps://t.co/rYmQExjLfD— よし(YMYラボ)@副業WEBライター (@ymylabo_yoshi) December 19, 2020
副業始めます。
とりあえず税務署に提出する開業届を開業freeeで作ってみた。
嘘かと思ったけど本当にめちゃ簡単。これで私も個人事業主です。https://t.co/wmohRegzDC
— さとし@アパレル×副業×投資 (@satoshi_maeda) December 15, 2020
ボクは開業freeeってサイトを利用して書類用意しました。いくつか質問に答えるだけです。めちゃ簡単であっという間でした。あとはその書類に必要事項を明記して、返信用の(切手を貼った)封筒と一緒に税務署に送っただけです。ご参考までに。https://t.co/fRSeElEgBP
— 香月和夫 / Kazuo Katsuki (@rustymooon) December 11, 2020
以上の通り、皆さん「簡単」だったと口を揃えて言ってますね。
ゆるり会計士@海外在住
開業freeeのデメリット
開業freeeを使おうという方も、何かデメリットもあるんじゃないの?って気になりますよね。
私としては、無料で便利なので使わない手はないと思います。
上記の通り、口コミでも否定的な評判は見当たりませんでした。
開業freeeのデメリットは、探しても見つかりませんでした。
まとめ: 開業freeeは今すぐ無料で利用可能
開業freeeを使うメリットと手順の説明は以上になります。
- 確定申告で青色申告のメリットを受けるためにも、開業届や青色申告承認申請書を提出する必要があります。
- 事業開始した年度から青色申告するためにも、開業freeeの無料登録をして、早めに開業届などを提出しておきましょう。
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※無料なので課金されません。