freeeとマネーフォワードクラウドを徹底比較!会計士のおすすめはどっち?

「クラウド会計ソフトの会計freeeとマネーフォワード(MF)クラウドは、どっちが使いやすいの?」

 

「フリーランスで取引も多くないので、最低限の機能で安い方を使いたい。どっちがおすすめ?」

この記事は、そんな疑問を抱く方に向けて書いています。

ゆるり会計士@海外在住

会計ソフトはずっと使っていくものなので、特徴をよく理解してから使い始めたいですよね。

私は公認会計士で、現在は海外在住ですが、日本と海外で10年以上税務業務をクライアントに提供してきました。

今回は、会計freeeとMFクラウドを10項目で徹底比較して採点。

これを読めば、どっちを選ぶべきかが分かるはずです。

先に結論を言うと、
  • どちらも優れた会計ソフトですが、私独自の採点結果ではfreeeに軍配。
  • 若干の価格差を考慮しても、freeeを選んでおけば間違いないです。
  • freeeよりMFクラウドを好むユーザーも多いです。freeeがしっくり来ない方は、MFクラウドもお試しして下さい。

本記事で両ソフトの違いを把握できたら、良さそうと思ったほうを無料で使ってみて下さい。

>> 公式会計freee

>> 公式マネーフォワード

【freee vs MFクラウド】10項目で比較した採点結果

freeeとMFクラウドを10項目で採点

さて、10項目で比較・採点した結果を表にまとめると、次のとおりです。

 会計freeeMFクラウド
①料金プラン
4
5
②自動取込み
4.5
5
③記帳方法
5
4.5
④確定申告
5
4
⑤スマホアプリ
5
4
⑥請求書作成
5
5
⑦レポート
5
5
⑧給与計算
4
5
⑨消費税申告
5
3
⑩サポート体制
5
5
採点結果
47.5
45.5

まず今回は、ユーザーとしてフリーランスの方を想定して比較を行いました。

フリーランス向けという観点で全体として客観的に見ると、特に以下の点での差は大きく、freeeのほうが優位だと感じました。

freeeが優位と感じた主な要因
  1. freeeは、複式簿記を知らない人でも記帳しやすいインターフェース。
  2. MFクラウドは、スマホアプリでの記帳がfreeeほど便利ではない。請求書作成も未対応。
  3. MFクラウドには消費税申告機能が付いていない。

ただし、従業員がいる方の場合、安価で給与計算機能を利用できるMFクラウドは魅力的です。

また、複式簿記形式の入力に慣れた方の場合、MFクラウドは使い方の幅があって便利です。

自分の好みや何を重視するかによって、どちらの会計ソフトが合うかは変わります。

ゆるり会計士@海外在住

総合的に見ると、freeeに軍配。自分の好みや重要項目も踏まえて、選択しましょう。

(補足) やよいの青色申告オンライン

現在、クラウド会計ソフトは、やよい、freee、MFクラウドの上位3強で90%以上のシェアを占めています。

類似点も多い会計freeeとMFクラウドを今回は詳しく比較しましたが、シェア1位はやよいの青色申告オンライン。

やよいの青色申告オンラインは、以下の2点でfreeeとMFクラウドを上回っており、人気の高いソフトです。

  • サポート体制の充実度
  • 価格の安さ。特にセルフプランは、最初の一年は無料で、確定申告も可能

やよいの青色申告オンラインを詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

 

>> やよいの青色申告オンラインの料金プラン | セルフプランは1年間無料!

会計freeeとMFクラウドの特徴・違いを10項目で徹底比較

それでは項目ごとに、会計freeeとMFクラウドを比較していきます。

① 料金プラン

料金面では、少し安いMFクラウドに軍配が上がります。

freeeもMFクラウドも、3段階の料金プランを用意しています。

まずは、以下がfreeeの料金プラン。

freeeの料金プラン

 

続いて以下は、MFクラウドの料金プラン。

MFクラウドのプランの比較

主要ポイントでfreeeとMFクラウドを比較すると、以下の通り。

 freeeMF
下位プラン
の料金
11,760円
月1,180円
9,600円
月980円
中位プラン
の料金
23,760円
月2,380円
消費税申告可
11,760円
月1,280円
給与計算✕ (別料金)
サポートチャット
メール
チャット
メール

各レベルで、料金はMFクラウドのほうが安く、特に中位プランの差は大きいです。

ただし、下位プランでも基本機能はカバーされており、多くの方は大丈夫です。

判定①: freee 4 vs 5 MFクラウド

 

② 取引記録の連携・自動取り込み機能(銀行・クレジットカード)

クラウド会計ソフトの長所の一つが、銀行やクレジットカードの取引記録の自動取込み機能。

会計処理の省力化を実現する、重要機能です。

自動取込みの機能や提携数については、freeeもMFクラウドも十分なレベルで、大きな差はありません。

細かい点を言うと、クレジットカードでは少し差があります。

  • MFクラウドの場合、取引の発生ごとにカード会社からデータが取り込まれる。
  • freeeの場合、月の支払いが確定した時点で初めて、まとめてデータが取り込まれる。

取引を日々細かく把握したい方にはMFクラウドが便利。

そうでなければ、freeeのように月一回の取込みでも不便ないです。

判定②: freee 4.5 vs 5 MFクラウド

 

③ 取引の記帳(仕訳)方法は便利で簡単か

手入力で取引を記帳する場合、freee、MFクラウドとも、2つの記帳方法を選択できます。

  1. 会計の知識がある方にとっては馴染みのある、振替伝票を使って複式簿記で記帳する方法
  2. 会計の知識がない方でも使いやすい、複式簿記の形式を使わずに簡単に記帳できる方法

MFクラウドは、どちらの方法も選択できる設計ですが、freeeの場合、原則として2.の記帳方法になります。

これについては、以下のように、人によって意見・評価が分かれるところです。

  • 2つの方法を選択利用できるMFクラウドが便利だという意見
  • 簿記未経験者にも使いやすい方法にしぼったfreeeのほうが便利だという意見

他に、MFクラウドには仕訳の一括編集機能、freeeには自動登録ルールの設定機能があります。

このあたりは、使いやすさの向上のために両社とも工夫を重ねているのが分かります。

また非常に細かい話ですが、freeeには、売掛金の入金時に、遡って売上計上を同時にできる機能があります。

私がどちらか1つをおすすめするなら、簿記未経験者にも使いやすいfreeeになります。

判定③: freee 5 vs 4.5 MFクラウド

 

④ 確定申告機能

確定申告機能では、以下の通りfreeeに軍配が上がります。

電子申告

freeeもMFクラウドも、e-tax(電子申告)に対応しており、確定申告ができる点は、大きな差はありません。

両者の電子申告の手段を比較すると、以下の通り。

 
freee
MF
国税庁のe-taxソフト
自社のe-taxアプリ(PC)
自社のe-taxアプリ(スマホ)

2020年確定申告から、freeeもMFクラウドも、スマホで電子申告できます。

パソコンで電子申告する場合、MFクラウドにはe-taxアプリがなく、国税庁のe-taxソフトが必要になります。

スマホで電子申告の場合、マイナンバーカードの読み込みにカードリーダーが不要になるメリットがあります。

確定申告書の第三表と第四表

また、MFクラウドの場合、確定申告機能の一部がない欠点があります。

簡単に言うと、以下の通り。

  • 株式売買やFX取引の利益の分離課税申告(第三表)に未対応
  • 事業などで生じた損失を翌年に繰り越すための第四表に未対応

第三表や第四表の作成が必要な方は、MFクラウド以外で作成する必要があり、少し面倒です。

判定④: freee 5 vs 4 MFクラウド

 

⑤ 請求書発行機能

MFクラウドもfreeeも、請求書の作成機能は充実しており、大きな差はありません。

それぞれ、以下のような機能を備えていて、とても便利です。

  • 見積書・納品書・請求書を作成でき、見積書と請求書の間の変換も可能
  • 請求書などの書類をPDF形式でメール送信できる
  • 請求書を作成すると自動的に記帳(仕訳)され、売掛金と売上高が計上される
  • 紙の請求書の郵送代行サービスあり

MFクラウドの場合、マネーフォワードクラウド請求書という別ソフトを利用します。

料金体系・サービスとしては、MFクラウド確定申告と一体化しており、特に不便はないです。

判定⑤: freee 5 vs 5 MFクラウド

 

⑥ スマホアプリの使いやすさ

スマホアプリの使いやすさでも、freeeに軍配が上がります。

 
freee
MFクラウド
仕訳機能
請求書の作成 
確定申告

以下で、仕訳機能、請求書の作成、確定申告、の3つの観点に分けて比較していきます。

仕訳機能

まず仕訳機能について。詳しくは以下で解説しますが、freeeとMFクラウドを比較すると、次の通り。

 
freee
MFクラウド
仕訳の手入力
ステップ入力
銀行口座等から
の取込仕訳入力
AIの仕訳提案
取込一覧から
仕訳入力

2020年のアップデートで、MFクラウドのアプリ版は以下ができるようになりました。

  • 振替伝票入力による仕訳の手入力
  • ステップ入力
  • 連携口座の明細からの仕訳入力

ステップ入力とは、複式簿記形式ではなく、質問に回答することで仕訳入力できる機能です。

ただし、MFクラウドのアプリ版は、ブラウザ版と違い、以下の点で改善の余地があります。

MFのアプリでできないこと
  • AIによる仕訳提案
  • 銀行口座などから取り込んだ取引一覧の画面での仕訳登録(=各取引の詳細画面に入らないと仕訳登録できず、取引数が多いと不便)

アプリでの仕訳登録はスキマ時間にサクサク終わらせたいところ。ちょっと不便ですね。

これに対して、freeeのスマホアプリでは、ブラウザ版と同様に以下の機能がついています。

  • AIによる仕訳提案
  • 一覧画面での仕訳登録

なので、freeeのスマホアプリであれば、スキマ時間に便利に使えます。

請求書の作成

freeeのスマホアプリでは請求書の作成ができます。

それに対して、MFクラウドのアプリではできません。

確定申告

freee、MFクラウドとも、スマホアプリの中で、確定申告書を作成できます。

また2020年分からはアプリでe-tax(電子申告)もできるようになっています。

判定⑥: freee 5 vs 4 MFクラウド

 

⑦ レポートの充実度

freeeにもMFクラウドにもレポート機能があります。

どちらも、下位プランでは一部のレポートのみ見られ、中位プランではすべてのレポートが見られます。

利用できるレポートを表にまとめると、次の通り。

 freeeMFクラウド
下位プラン
(スターター/
パーソナルミニ)
現預金
損益
キャッシュ
・フロー
中位プラン
(スタンダード/
パーソナル)
収益
費用
売掛
買掛
収益
費用
得意先
仕入先

freee、MFクラウドとも、見られるレポートはほぼ同じです。

MFクラウドの中位プラン「パーソナル」は、料金がさほど高くありません。

 

「パーソナル」ならフルのレポートを低額で見られて、freeeよりお得です。

freeeのレポートは、時期や取引先、品目別など細かい区分でのレポート抽出が可能。ビジュアルでの表現も豊富です。

レポートは会計ソフトのメイン機能ではないですし、ソフト選びにはあまり影響しません。

判定⑦: freee 5 vs 5 MFクラウド

 

⑧ 人事労務・給与計算の機能

給料を支払う従業員がいると必要な給与計算。この点では、MFクラウドに軍配が上がります。

MFクラウドでは、給与計算などの機能が、下位プランのパーソナルミニにも入っています。

それに対して、会計freeeには給与計算機能が付いておらず、人事労務freeeという別の有料ソフトが必要です。

 

人事労務freeeは、最安のミニマムプランでも月あたり1,980円。会計freeeと合わせると結構な金額になります。

ゆるり会計士@海外在住

ただし給与計算は、従業員を持たないフリーランスや副業の方には不要な機能です。

判定⑧: freee 4 vs 5 MFクラウド

 

⑨ 消費税申告機能

freeeでは消費税の確定申告書および付表の作成ができます。

作成した消費税申告書については、以下のいずれかの方法で提出できます。

  • PDFで出力・印刷して税務署に持参または郵送する。
  • e-Tax用ファイルをfreeeから出力し、国税庁のe-taxソフトを使って提出する。

他方、MFクラウドでは、消費税申告書の作成ができません。

できるのは、消費税の税区分集計表の作成までです。

この税区分集計表をもとに、消費税の確定申告書を別途作成して提出する必要があります。

ゆるり会計士@海外在住

ちょっと不便ですね。

判定⑨: freee 5 vs 4 MFクラウド

 

⑩ ユーザーに対するサポート体制

freeeもMFクラウドも、ユーザーに対するサポート体制は充実しています。

下位プランでもチャットやメールでの質問対応が可能で、上位プランなら電話サポートも付きます。

そもそもfreeeもMFクラウドも使いやすい設計なので、サポートの必要性は高くないです。

freeeもMFクラウドも、チャットや電話での質問対応は平日の昼間の時間だけです。

 

平日昼間が使えない方は、メールでの質問を利用しましょう。

freeeのサポート時間は以下のとおりです。

freeeのサポート体制の表(メール、電話、チャットの受付時間と回答スピード)

 

freeeの場合、利用画面の右下に以下のようなタブが常に表示され、いつでもサポートが利用できます。

freeeのサポートのタブ

「チャットボットに質問」の横の∧を押すと、以下のような画面が開きます。

freeeのチャットサポート

私がfreeeのサポートですばらしいと思うのは、充実したヘルプページの案内。

ゆるり会計士@海外在住

案内されるヘルプページが、今ユーザーが見ている画面に合わせて変わるのが親切です。

それに対して、MFクラウドの場合、営業時間外は、画面右下に「あかりさん対応中」というタブが出ています。

あかりさんというキャラクターにチャットで質問でき、AIが対応する仕組みです。

MFクラウドのチャットサポート

MFクラウドの場合、表示されるヘルプページの内容は、利用中の画面に応じて変わりません。

その意味ではfreeeのほうが親切。

サポート全般で見ると、両者に大きな差はないです。

判定⑩: freee 5 vs 5 MFクラウド

 

まとめ | 初心者には会計freeeがおすすめ

以上、いかがでしたでしょうか。

フリーランスの方が会計ソフトを選ぶときに考えるべきポイントを説明しました。

私としては、会計freeeのほうが初心者の使いやすさで上回っており、おすすめと考えています。

 

スマホアプリの操作性の差も大きいと思っています。

とはいえ、会計ソフトには相性もあるので、実際に使ってみるのが大事です。

freeeもMFクラウドも、まずは無料で利用開始できます。

無料で使い始めて、自分と相性が合うかどうか試してみるのがオススメです。

両ソフトのプラン内容を詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。